ロスに戻って来てから一週間になる。相変わらず時差ぼけが抜けないまま、クリスマスイブになってしまった。良くも悪くもこの業界の人達は休日も何もないので、 人が休んでる時にも働けるし、それこそ休もうと思えば人が働いてる時に休める。
ただ正直、高校を卒業してから、焦燥感が抜けたことは一度もなく、何も考えずにボーっと休めたのは、受験の結果を待っていた高校三年の冬休みくらいかもしれない。以降、大学に入れるのか、入れたら卒業出来るのか、卒業したらアメリカに残れるのか、社会人になったら長編はいつ撮れるのか、長編を撮ったら次の仕事はいつ来るのか、とこの気持ちはきっと一生続くのだろう。
ちょっと早めになるが、今年をふと振り返ってみると多くの新しい事に挑戦出来た年になった。
初長編を完成させた!
初の3D映画を監督した!
初モンゴルでの撮影をした!
初断食をした!
初、京都太秦で撮影をした。
初のお国の仕事を受けた!
初トーク番組、テレビやケーブルに出させて頂いた。
初出演という形で尊敬する監督の映画に参加した。
初草野球で奮闘した。
と、まあ上げていくときりがないけど、小さいのも含め色々な「初」を思い出すだけでも非常に嬉しい。ただ、勿論良い事ばかりではなく、たくさんの間違いを犯した年でもある。取り返しのつかないミスを3つし、様々な人にご迷惑をおかけした。同じ事をしても良い結果を得られるとは限らないが、同じ事をすれば必ず悪い結果を招く。 良い事よりも悪いことを教訓として来年の教訓に活かしたい。
とにもかくにも、御陰さまで日本でのお仕事が多くなり、日本にいれる時間が多くなるのは嬉しい限りだ。来年も二本、長編を日本で撮影予定なので、日本にいれる期間は長くなりそうだ。 仕事が来年末まである程度、入っているのも初、というか奇跡だ。正直、これほど嬉しいことはない。
挑戦したい事は山ほどあるのに時間は限られている。20代も最後の年だ。焦る必要はない、とよく言われるが、周りにいる同年代の活躍を見ていると、のんびりはしてられない。
それでも今年撮った写真を振り返ると、例年より家族や友人との時間を出来るだけ大切に出来た年にもなった気がする。これからもそれだけは心がけなければいけない。
監督として、人間としてまだまだ未熟もいいところですが、来年もどうぞ宜しくお願いします。
December 24th, 2012 → 2:58 pm @ admin
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