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落合 賢
「彼の表現は想像力豊かで、なおかつ力強い」
ーフランク・ピアソン 『オオカミたちの午後』アカデミー賞受賞脚本家
元映画芸術科学アカデミー会長
「とても創造性にとんだ監督で、彼の映像によるストーリーテリングと心情描写は素晴らしい」
ージム・マクブライド 『ビッグ・イージー』監督
1983年5月31日、東京生まれ。
12歳の頃から映画を撮りはじめ、青山学院高等部を卒業後、映画監督になるという夢を追いかけて渡米。ジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキスらを輩出した名門・南カリフォルニア大学(USC)の映画製作学科に80倍の難関を突破して入学した。彼はそこで、映画の歴史やセオリー、制作について学び、卒業制作を監督できる4名の監督の中に日本人として初めて選ばれた。その卒業制作『Express 831』は、同大学の審査会にて大学部門1位をとっている。
大学卒業後は、権威あるアメリカ映画協会付属大学院(AFI)映画監督科に進学。平均年齢29歳の合格者28名の中、彼は23歳という異例の若さで合格した。さらに、卒業制作を2本製作できる2名の監督のうちの1人に選ばれ、『Lucky Lotus』と『Half Kenneth』の短編映画2本を監督した。2008年12月に同大学院を卒業。
この『Half Kenneth』は全米監督協会の審査員特別賞を受賞。また米国アカデミー賞公認の短編映画祭であるショートショートフィルムフェスティバル2009では、ジャパン部門優秀賞・都知事賞を受賞している。2009年のコダックフィルムコンペティションでアメリカ・カナダ部門最優秀撮影賞を受賞した際、審査員であったジョンベイリー氏は、「類いまれな撮影技術が物語をサポートし、非常に美しい映像を作り上げている。またマンザナーの砂漠のシーンは、とても繊細に描かれてある」と絶賛した。
こうした映画業界での功績が認められ、2010年、南カリフォルニア大学から卒業生名誉賞を受賞した。また同年6月、短編映画 『井の中の蛙』を発表し、国土交通大臣賞やクリスタルハートアワードを含む8つの賞を国内外の映画祭で受賞した。同作品は国土交通省の協賛を得て、長編映画化が決定している。
現在は日本とロサンゼルスを中心に、短編映画やコマーシャル、ミュージックビデオを監督するなど、幅広く活動している。2011年、『おくりびと』を手掛けた中澤敏明プロデューサーと組み、自身初となる長編作品を監督脚本。年内に全国劇場公開予定。
ニューヨーク大学(ニューヨーク州ニューヨーク)
ティッシュ芸術学部映画制作学科 夏学校
南カリフォルニア大学(カリフォルニア州ロサンゼルス)
映画制作学科 学士学位
アメリカ映画協会付属大学院(カリフォルニア州ロサンゼルス)
映画制作学科 修士学位
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