LA Short Fest ロスに帰って来た目的の一つとして、ロスアンゼルス国際短編映画祭がある。 http://lashortsfest.com/content.asp?PageID=2 1997年から発足した映画祭で、北米では1、2を争う大きさのアカデミー賞公認の短編映画祭だ。このアカデミー賞公認というのはなんなのかというと、この公認された映画祭で最優秀賞をとるとアカデミー賞短編賞にノミネートされる権利があるということだ。アジアでは僕の知る限りショートショートフィルムフェスティバルだけだが、世界中で約80の映画祭が公認されている。 つまり毎年約80本の短編映画がアカデミー賞の審査対象になり、そのうち10本が第一審査を通過し「ショートリスト」と呼ばれるリストに載る。ここに載った映画は、アカデミー会員の中にいる短編映画部門の会員の人たちから更なる審査を受け、5本の映画がノミネートされる。 そして名誉あるアカデミー賞にノミネートされた作品は約6000人いるアカデミー会員の中から投票され、一位になったのがアカデミー賞というわけだ。 僕の作品が過去に何作品かこの映画祭に入選したことはあるが、2年前プロデューサーの一人として参加した「8人目の侍」はここで最優秀賞を取った。残念ながら一次審査は通過しなかったが、、、 今年は「美雪の風鈴」と「ブラッドタイズ」の二作品が入選している。そして、今から約4時間後ハリウッドで授賞式が行われる。世界中から集められた約6000本の中選ばれた250作品の中で受賞する確率は極めて低いが、可能性はゼロではない。 「美雪の風鈴」は今回が北米プレミアだった。アメリカの観客は、上映中に声に出して笑ったりすることが多いが、美雪の上映の際には終始観客から笑い声が絶えなかったので非常に嬉しかった。 美雪の風鈴 Q&A ハリウッドにあるサンセット5シアターにて 「美雪の風鈴」共同脚本家のニア。大学の同期で、「エクスプレス831」を一緒に書いた。現在、一緒に長編映画「相撲レスラー」の脚本を執筆中。 左は「ブラッドタイズ」共同脚本家のマイク。現在彼とは二本目の脚本を執筆中。 右は主演の尾崎英二郎さん。「ラストサムライ」「硫黄島からの手紙」などに出演している。
ロスについて二、三日経った。 時差ボケは落ち着いた時にやってくるが、以前オチアイ君のツイッターは半分くらい時差ボケについてですよね。と言われたことがあったので、ブログでは書かないことにする。でも結構時差ボケについて突っ込みたいからまたいつか書こう。 アメリカと日本の違いなど書ききれない程たくさんあるが、今日はその一つ「並んで待つ」という行為について書きます。 日本では何かと並んで待つ事が多い。ラーメン屋でも、服屋でも基本的にきれいに並んで待つ。震災の次の日に電車に1時間半並んで待っている光景が各国のニュースにも取り上げられていた。何百キロという距離を並んで歩いていた江戸時代の参勤交代の列などから考えれば自然なのかもしれない。日本人の性格を表しているのだろう。 どこの国でも軍隊は並んで歩くが、アメリカに普通に住んでいて並ぶことなんてほとんどない。(人気のクラブに行けば並ぶだろうけど、それは僕にとっては普通の行為ではないので省きます。)唯一、確実にどんな時も並ばなければいけないのが空港だ。逆に日本では空港で待つ時間はそれほど長くない。 今回はシンガポール航空で来たのだが、メシはおいしく、添乗員は優しく、しかも機体が最新のものだったので、ハイビジョンのモニター尽きで映画見放題、ゲームし放題で、シートが柔らかく、いい気持ちで寝れたので、ロスに着陸した時はいい気分だったのにこの待ち時間で滅入ってしまう。 税関も入国審査も例外無く非常に長い時間待たされる。特にロサンゼルス国際空港は改築中だし、入国審査員や警備員も大分傲慢で適当なので、入国するときは大分イライラさせられる。 入国審査の際に今まで何回も取り調べ室に呼ばれ、1、2時間待たされたことがあるので、永住権を持っているとはいえ入国の時はやっぱり緊張する。嫌な審査官に当たらなければいいな、と思いながら、並んで待つ事45分、僕の番は次だった。僕の前の女性は、わりと美人のおおらかなアメリカ人女性だったが、この人が大きな身振り手振りでもう10分くらい楽しそうに審査官の男性と話をしている。案の上、僕の番になったら審査官はすっかり上機嫌で、普段は結構質問されて面倒くさいのに1分くらいでさらっと通してくれた。 両国の違いはたくさんあるが、男性が楽しそうに話す女性に弱いのは共通しているんだなあ、と改めて認識しながら入国した。
28歳になってから一週間経った。上の写真は、誕生日の直前に高校時代の親友である伊藤元気というフォトグラファーに映画祭用として撮ってもらった写真だ。(縦写真なので、写真をクリックするとオリジナルが見えます) ツイッターのプロファイルに使っているのが、ちょうど去年と同じ頃にも撮ってもらったものだ。僕は果たしてそれから成長したのだろうか?少なくとも彼の写真の腕は上がっている。日本にいる友達のほとんどが、渡米する以前に出会った人で10年以上の付き合いの人だが、それぞれ結婚する、子供が出来る、出世したという報告が増え、離婚した、会社辞めたという人もいればや悲しい訃報すらあった。 光陰矢の如し。周りはすごい勢いで変わっているが、僕自身はというと、思い描いた28歳とあまりにかけ離れている。それは小学校のときに思い描いた大学生と、大学生になり実はたいして成長していないということに気づいたというくらい生易しいものではない。比べてもしょうがないかもしれないが、スピルバーグは28歳の時に「続•激突(Sugarland Express)」、ルーカスは「THX1138」という素晴らしい初商業映画を撮っている。目標は果てしなく遠く、年を重ねる毎に道の険しさを実感する。 高校の時、バスケのコーチに「頑張るという言葉を使うな。頑張るのは当たり前で、頑張らない奴はコートに立つ資格すらない。」という教えを受け、以来「頑張ろう」という言葉を使わないよう、目標を明確にして、何を頑張るのかをきちんと考えるようになった。しかし最近になって、自分の力で思い通りにならない事に差し当たり、ただ待っているだけの自分が嫌になり「もっと頑張らなきゃ」と呟いている事に気づいた。実は今の自分は理想の自分とかけ離れていると嘆き、焦燥感から来る不必要な苛立ちと無意味な自己嫌悪でただ空回りしているのかもしれない。 世界最速のF1レーサーであるアイルトンセナが今までで一番記憶に残るレースに残る試合はいつか?と聞かれた時に、「まだ無名の頃、初めて国外でしたレースだ。その時は金も名誉も関係なく純粋にレースだけを楽しんでいた。」と答えてた。 年を重ねたことで、僕は焦り、悩み、力み過ぎて、いつの間にか映画を初めて作った時の純粋な喜びを忘れてしまっていたのかもしれない。28歳を迎えたからこそ初心にかえり、今までの自分を支えてくれた人へ感謝し、仲間と共に映画が作れることを喜び、それを観客の方々と共有出来る幸せを改めて感じれるような年にしたいと思う。それが思い描く自分への一番の近道であり、長く険しい道を笑いながら歩ける唯一の方法なのかもしれない。 久しぶりにブログを書いたら、熱くなってしまった、、、
三月に帰ってから今まで、忙しい忙しい、忙しくなる忙しくなると思いきや、たいして忙しくもなく逆に自分を磨く時間が多かった。今年撮るはずであった作品が二本ともも、僕が出来る範疇以外のところで迷走してる。果報は寝てても来ないので、とりあえず引き続き、いつでも忙しくなれるように今のうち色々と準備と映画の勉強をして、会えるうちに友人とも会っておこうと思う。 というわけで、ブログを書く時間も出来た。震災の影響もあり言うタイミングを失ったが、髪の毛を寄付した。アメリカで白血病に困っている人達に30センチ以上の髪の毛を寄付できるのだが、ちょうど30センチになったところで切った。なんかもろもろ理由が重なって、心機一転になった気がする。昔のあゆのCDのジャケットぐらいながかったが、僕は髪の毛の多いので果たして何人のかつらになったのか聞いてみたい。 三年くらい延ばしていた。ハーフケニスという短編が終わるまで、切らないと決めていたら一年半かかって、そこでもう少し延ばせば寄付出来ると聞き延ばし続けてた。インドでは、髪の毛を売る人が結構多いらしく、その髪の毛がアジア系のカツラの大部分になっているらしい。みなさんもよかったら寄付してみて下さい。
というわけで、死にものぐるいで書いた新作長編映画の脚本(第二稿)が完成した。仕事が決まってから、2週間で長編の脚本を書き終えたのは生まれて初めてだ。荒削りではあるが、下手すると今まで書いた脚本の中で一番いい気がする。時間がなかったからこそ集中して出来た。 これは子供から大人まで楽しめる映画になる自信がある。人気コミックが原作、適度に笑いを挟んだヒューマンドラマ、荒唐無稽のアクション、ちょこっとラブ、そしてかっちょいいヒーロー。なんか撮影が非常に楽しみになって来た。もちろんこの脚本がお偉いさんにオッケーされればの話だけど。 とりあえず撮影が楽しみでしょうがない。3月中旬から6月くらいまで帰国することになりそうだ。正念場の三ヶ月になりそう。乞うご期待! ※まだ正式に作品について発表できなかったので、写真は台湾で田口トモロヲさんに会ったときの写真。この前ガンツを見たら出てたので、ビビった。一緒にメシを食わせてもらったが、すごいパワフルな人だったなあ。
がふと懐かしくなった。(上は2002年、バスケ部) 最近フェースブックで見つけてくれて、追加してくれる人も出て来た。(ありがとー) みんな仕事も落ち着いてきて、(俺みたいなプーもいるけど)真剣な彼女もいたりして、(俺みたいにモテない一人ものも多々だけど)、そろそろ28になるけど、人生の転機にさしかかってきているのでは、と思ってみたりする。僕は写真が趣味なので、毎年会う度にどこかで写真を撮っているがこうして並べてみると面白いなあと思う。どこか変わってないようで、変わってる。 小学校、中学校の友達も懐かしくなってきたなー。みんな最近会えてないから、今度帰った時に会いましょー。 (2003年、成人式あたり) (2004年、ゴーカート場にて) (2005年、六本木) (2007年、ワイハ) (2008年、築地)
に先日招待されて領事館でランチを食べてきました。 昨年、僕の短編映画「井の中の蛙」を、ミスチェリーブロッサムコンテストの一貫として領事館で上映して頂いたのが縁でお知り合いになったのですが、お会いするのは初めてで、勿論、ハワイの総領事館にお邪魔するのも初めてでした。 思えば4年くらい前に高校の時のアホダチ10人くらいでバカをしに来て以来ぶりで、その時は空港で友人にピックアップされ、そのまま地元の空港に行き、スカイダイビングをやるというやんちゃぶりだったけど、あれから時が経ち、自分も落ち着いたな、と少し思う瞬間でした。 加茂総領事は非常に人柄の良い方で、ハワイの事、日本との関係、そして日系人の歴史について色々と興味深いお話を聞かせてもらいました。実際、ハワイに来た日系アメリカ人の一世の人がサトウキビ畑で厳しい労働条件で働き、「ピクチャーブライド」として日本から来た女性の方達の辛い想いの上に、今の現状があるわけで、こうして何もしてない僕みたいなヘタレがハワイにきて綺麗だなあ、とか能天気に言えるわけです。 僕ら若い世代は、祖先から受け継いだ遺産に対しての敬意とそれを次の世代に残していく責任があるのだと、実感した旅でもありました。 お世話になったハワイ領事館の皆様にこの場を借りて深くお礼申し上げます。 ビーチや他の島に行く時間なかったから、またハワイ行きてーっす。 ※ホテルからの、びゅー。さて何ホテルでしょー?
今まで監督した作品を集めました。ご覧下さい。 ちなみに「デリケートシャドー」は入ってないのであしからず。 ここをクリック
の企画がやっと始動しました。 といっても、振り出しから始めるので、だいぶあせっているところです。 7年間かけて育ててきた企画が、延期になってしまい絶望していたところ、新しいチャンスをもらいました。 現時点では原作をもとにしたヒーローものとしか言えませんが、夏の撮影前には正式に発表出来ると思います。 まさかこんなに有名な作品を初長編として監督させてもらうとは、夢にも思いませんでしたが、大きなチャンスですし やるからには全力でやらせていただきますので、乞うご期待。 ※写真はハワイのホテル。写真はまた今度アップしまーす。
今週の日曜日は東京都からの初仕事です。 「井の中の蛙」が都民ホールで上映され、トークショーがありますので、まだご覧になるチャンスがなかった方はぜひ来て下さい。 もちろん太っ腹の東京都様主催ですので、入場は無料となっています。 日程 平成22年、11月7日(日曜)14時15分〜15時30分 (トークショー30分、「井の中の蛙」上映15分) 場所 東京都庁都議会議事堂1階「都民ホール」 整理券の配布について 各上映とも、先着250名までの入替え制とします。 上映日の朝9時から、当日の全ての回の整理券を受付にて配布します。 各回とも、上映開始15分前から入場可能です。 その他 入場は無料です。 都民ホール内での飲食は禁止です。 なお、開催期間中、都民ホールに隣接する都民広場において、アジアを体感できるイベント「アジア大都市ネットワーク21展」を開催しています(9日(火曜)まで)。映画鑑賞の後、鑑賞する前、又は待ち時間に、是非、足をお運びください。アジア料理の屋台も堪能出来ます。 会場までの交通のご案内 最寄駅 「JR新宿駅」(西口から 徒歩約10分) 都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」 新宿駅西口(地下バスのりば)から都営バス又は京王バス(都庁循環)「都庁第一本庁舎」下車 JR新宿駅新南口『新宿駅南口』 バス停から新宿WEバス乗車、『都庁本庁舎』下車 都庁周辺地図はこちらをご覧ください。 交通案内 http://www.metro.tokyo.jp/ANNAI/TOCHO/annaizu.htm 会場(都民ホール)へは、都議会議事堂北側入口(都庁前駅側)からお入りください。 その他の詳細はここをクリック
July 29, 2011