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映画祭日記1:札幌国際短編映画祭

大学に入ってから映画祭というものに応募し始めて早7年が経ちました。

先日、東京学生映画祭の人たちに呼び出しを喰らい、ひょこひょこと母校に出頭したのですが、日本にいる才能溢れる若手映画作家の人たちがもっと海外で活躍してってほしい、ということで、

彼らの参考になってくれれば、という思いを込めて、参加した映画祭について書かせていただきます。

まずは札幌国際短編映画祭から。

毎年10月に行われるこの映画祭は、今年で5周年。もともとショートショートフィルムフェスティバルの一部として札幌で行われていたのですが、独立して日本有数の短編映画祭となっています。

作品が一般部門で上映される映画作家は、旅行費が多少出ますが、フィルムメーカー部門で選ばれた人は地球上どこにいても旅行費が全額でます。

会場は札幌市内のど真ん中にあり、交通の便もよく賑やかで、夜もフィルムメイカーやスタッフの人たちで飲んだり出来る場所がたくさんあり、非常に楽しかったです。

お通しにカニが出てくるところが、さすが北海道、とビビりました。真ん中に見える特設会場のドーム内で、映画の上映が行われています。

短編映画祭では、珍しく会場は満員で多い時は300人くらいの観客が来ていました。有名人が出ている作品が少ない短編映画で、この集客力はすごいです。上映されている映画のレベルは高く、内容も幅広く子供向けから、マニアックなものまでたくさん上映しています。

映画祭にはそれぞれ特有のスタイルみたいなものがありますが、札幌さんはどちらかというとアート思考の強い映画も広く受け入れているようです。

ショートショートフィルムフェスティバルで知り合って以来、他の映画祭でもよくお会いする片岡監督は、姫路国際短編映画祭でも賞をとられていましたが、札幌国際短編映画祭では脅威のW受賞をしていました。次回作は来年ミッドタウンで上映されるらしいですが、彼のファンなので、非常に楽しみです。

「蛙」くんも最優秀編集賞をいただきました。といっても、編集賞は、素晴らしい編集をしてくれた加藤のどかさんに贈られています。僕はこの作品の編集時には寝てて、起きたらすごい編集になっていたので彼女には脱帽です。正直彼女の編集のお陰で色々な映画祭をまわれる作品になりました。それと短編映画では、なかなか作曲賞、撮影賞、編集賞など細かい部門がないので、短編映画に関係する人たちには非常に嬉しい映画祭でもあります。審査員には僕の尊敬する岩井俊二監督もいらしてて、岩井監督から賞をいただけたというだけで、あきらめずに映画を作っててよかったなあ、と感動しました。最後の写真にはフェスティバルディレクターの久保さんが映っています。今年の始めにフランスのクレルモンフェラン映画祭でお声をかけていただき、以来何度かお世話になっていますが、とてもエネルギッシュで気さくな方で、映画祭にいい雰囲気が漂っているのも納得です。

というわけで、長くなりましたが、札幌国際短編映画祭でした。短編映画を作ったら、ぜひ応募するべき映画祭の一つだと思います。

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