BECK
を拝見させていただいた。
まず、堤監督の演出は相変わらず素晴らしいと思った。
俺みたいなへなちょこが言うのもおこがましいが、日本映画では非常に希有な才能の持ち主だと思う。
不平を言うとすれば、主人公のコユキの歌の演出だ。
実際の歌が聞こえない、というのは漫画の設定だからしょうがないかもしれないが
その代用の演出が僕はあまり好きではなかったかな。まあ、好みの問題だ。
水島さんと忽那さんの英語は本物だったのでよかった。きっと彼らは日本映画という枠を超えた活躍を今後してくれると思う。
もう一つだけ不平を言わせてもらうと、日本映画の外人役はどうしても陳腐に見えてしまう。
これだけの日本映画なのにどうしてここをケチってしまうのだろう?
(僕の知識不足で実はとんでもなくギャラの高い超有名アーティストかもしれないが、お世辞にも演技がいけてたとは言えない。)
サントラにエアロスミスやオアシスを使うのであればそれくらいのアーティストを使うべきではなかったのかと、疑問に思う。
あと英語の台詞があまりに安い感じがしたのと、それを補う意訳の度が過ぎているのではと思ったが、
別に俺もたいして英語が出来るわけではないので、スルーしよう。
ただ、とにもかくにも映画としておもしろい。原作は少ししか読んでないが、
読んでなくても、そんなに音楽が好きでなくても、日本人の演技はいいかんじだし、
ストーリーの起承転結がすっかりしていているのですんなり楽しめる。大ヒットしているのも納得だ。
映画館で見た方が絶対いい作品である。いってらっしゃい。
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