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鼻からペペロンチーノ

昨夜もらった本、村上春樹さんのエッセイ「村上ラヂオ3」をトイレの中で読んでいたら、(村上さん、すみません)思い立った様にブログを書く事にした。

なんか面白いアイディアが浮かんだ時に、僕はパソコンにメモを書いている。いつかブログに書こうと思って。でも結局、面白いと思ったのはその瞬間で、後で書こうとはなかなか思えない。去年、一週間に一回ブログを更新すると言って、結局更新せず、約束通り鼻からスパゲッティーをご馳走になった。ペペロンチーノだったので、唐辛子が聞いており、二本半で断念。

最近、幸運にも色んなお仕事をさせて頂けるようになった。CMを撮ったり、ドキュメンタリーを撮ったり、3Dを撮ったり、映画の脚本を書いたり、ワークショップをしたり、講師をしたり、トーク番組に出させてもらったり、尊敬する監督の作品にちょい役で出たり、と国内外で幸いにも枚挙に暇がない。小学校からの親友の結婚式のビデオを作ったがあれはもう二度とやらないと決めた。しかし、どれも新しい事ばかりで毎日が楽しい。ただ、本業の長編映画監督となると、お話があっても中々前に進まなかったりする。企画が大きければ大きい、期待度は大きくなる反面、成立する確立は反比例する。実際、映画監督で毎年何本も映画を撮れてる人は、三池さんか、堤さんくらいなもんだろう。

社会人になって暫くした時、貯金が多少出来たので、資産運用するため(といっても雀の涙ほどだが)色んな本を買いあさり、投資の勉強をしたことがある。そしたら、親父に、「副業が本業より収入が多かったり、割く時間が多いのは、本業の才能が無い証拠だ」と言われた事がある。確かに株やら投資信託やらに中途半端に手を出して、その時間を割かれるくらいなら、映画の一本でも見て勉強した方が、よっぽど本業に役立つ。アメリカの役者や監督も本業である映画作り以外はほとんどしないようにしているらしい。バットマンのクリスノーラン監督がミュージックビデオやらコマーシャルを監督するなど聞いたことないし、本業で手一杯なくらい忙しいからだろう。

小さい頃、僕の夢は映画監督だったが、大学に入ってそれが変わった。映画という媒体に固執するのではなく、映像作家として、映像を通し物語/メッセージを具現化していきたいと思う様になった。時代は変わる。僕が生きている間に、映画という媒体も大きな変化を遂げるだろう。ゲームは数年前より映画業界以上の業績をすでに上げている。映画を監督するというは一番楽しい事に変わりはないが、映画にこだわらず、映像を使った舞台演出とか、それこそゲームだろうが、パチンコの映像だろうが、色んな事に挑戦していきたいと思う。

なんだか最初に書こうと思ってた笑い話からそれて、有言実行、声明文になってしまったが、今年もたくさん色んな映像を生産していくので、ご期待あれ。ちなみに21日からコンゴ民主共和国にドキュメンタリーの撮影で二週間ほど完全に音信不通になるので、御了承ください。

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