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真樹先生追悼イベント

に参加させて頂きました。

故真樹日佐夫先生とは、「タイガーマスク」の原作者である故梶原一騎先生の実弟で、ご自身も「空手バカ一代」などの不朽の名作の数々を残し、日本の格闘技界に大きく影響を与えた一人です。

星条旗通りにある真樹道場は、家の近くにあるため小さい頃からいつも眺めていました。僕が実際に真樹先生とお会いしたのは、もう一年半前、実写版「タイガーマスク」の制作が決定し、脚本を書き上げた時でした。第二稿のご意見を聞きに道場に行くと、熱のこもったトークは深夜にまで続き、たくさんの貴重なアドバイスを頂きました。何より、伝説にまでなっているヤクザとの喧嘩やプロレスラーであるタイガーマスクが登場するようになった経緯などの話を聞けたのは一生忘れないと思います。以後、1年間に渡って作品が完成するまで様々な形でサポートして頂きました。

今年の1月2日に突如この世を去られてしまったのですが、最後にお会いしたのはその約二週間前、「タイガーマスク」の撮影現場でした。その漲るオーラと圧倒的な存在感で現場のスタッフやキャストがいつになく緊張していたのを覚えてます。深夜にまで続いた過酷な現場を離れる時、力強い握手を交わさせて頂き、「この作品は俺にとって本当に大事な作品だ。期待してるぜ!」と言って颯爽と風を切って歩いていった後姿が僕の先生の最後の思い出です。お会いしてから本当に短い間でしたが、いわゆる「漢の生き様」を垣間見た気がしました。

後日談ですが、撮影現場から帰りの車の中で、三池崇史監督と「あいつは面白い。作品を見るのを楽しみだ!」とお話されていたと運転手をしていた方から聞きました。残念ながら、先生に完成した作品をお見せする事は出来ませんでしたが、今頃はお兄様とお酒を酌み交わしながら、格闘談義をされていることと思います。公開はまだ暫くお時間がかかりそうなので、もう少しだけお待ち頂ければと思います。お二人の先生のご期待に添える作品に仕上がったかどうかは分からなくなってしまいましたが、御陰さまで持てる力を全て発揮し、自己最高の作品になった事は間違いないです。

心より追悼の意を表します。

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