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インセプション

を見たことはツイッターに書きました。

ここでは、あえて内容について触れない事にします。というのは、この映画の内容は知らない方が面白いからです。

もう公開されているので、機密も何もないだろうから、少しだけ僕がこの映画を通して学んだ事を書かせていただきます。

僕がノーラン監督の映画と初めて触れたのは「メメント」でした。(監督の長編二作目)高校の帰り道、友人と三人で渋谷で単館上映されていたこの映画を見た後、

一週間ほど映画の事で頭が一杯でした。映画の内容を考えていたわけでもなく、それは刺激を受けたという言葉では片付けられないほど複雑かつ単純で、言葉では説明できない思考が僕の頭を巡っていました。そして先日「インセプション」を見たときも全く同じような経験をしました。というか今も映画の事で頭が一杯です。

僕は日本にいる時に、一ヶ月間だけこの映画に携わっていました。特に濃い時間を過ごせたのがロケハンの時で、3日間だけ撮影監督のウォーリー・フィスター(AFIの先輩)とクリストファー・ノーラン監督の通訳として、ご飯を一緒にしたり映画の話をさせていただいたのですが、その時に学んだ事はここでは書くつくせません。(監督が帰った後で通訳のくせに私語多すぎる、と怒られましたが、、、)好きな映画、カメラの位置、スピルバーグの撮影方法、音楽について、音響について、AFIについて、日本について、ケツをふけない相撲取りについて、など、その時に書いたメモ帳は撮影前には必ず読んでいます。この時丁度、ハーフケニスがショートショートフィルムフェスティバルで、優秀賞を受賞したのですが、それを他の人から聞いた二人が祝ってくれたことが嬉しくてその日は眠れませんでした。毎日仕事に行くのが楽しくて、恋をした高校生みたいにうきうき/緊張していました。

実際の撮影では監督達は通訳が必要ないので、プロダクションの通訳をしていて、二人と会話できる機会があまりありませんでしたが、そのお陰で他のたくさんの事を学びました。それについては、またいつか書く事にします。

ノーラン監督、フィスター撮影監督、ワーナーのアイアトン社長、メディアウェーブの多木社長、クロスメディアの皆様、日本の制作クルー、通訳チーム、そしてクルーとキャストの皆様、色々と迷惑をおかけてして大変申し訳ありませんでしたが、この場を借りて心からお礼申し上げます。この映画に関われたことを本当に誇りに思っています。

この経験を通して学んだ事を活かして、もっとたくさん映画を作っていきます。

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